FXは近年人気がある投資の一つです。
これからFXを始めるために、FX口座の開設を検討している人は多いでしょう。ですが、FXには国内口座と海外口座があり、それぞれ特長も大きく異なります。安全に投資を行うためには、それぞれの特長をよく把握しておくことが大切です。不適切な口座を選んでしまうと、余計な損失につながってしまうかもしれません。
この記事では国内FXと海外FXの違いを詳しく解説していきます。ぜひ、口座選びの参考にしてください。
投資金額での優位性
FX投資は、余剰資金を使用して行うものです。そのため、人によって投資できる金額も10万円以下から100万円以上などさまざまでしょう。
国内FXと海外FXでは、それぞれ投資金額での優位性が変わってきます。投資金額が少ない場合は、海外FXが有利です。反対に投資金額が多い場合は、国内FXでも海外FXが有利だと思いがちですが、海外FXに関しては、ロット数をトレーダーが調整する事により、国内FX口座より有利になる事がありますし、海外FX口座の方が損失を出しても、取り戻せる可能性が高いです。
また、国内FXと海外FXの違いに関して補足すると税金です。国内FXは税率が一律20%となっているのに対して、海外FXは累進課税となっています。つまり、海外FXでは大きく稼ぐほど税金が増えていってしまうのですが、ここで注意が必要な事は、海外FXは累進課税ですので、ある程度経費が認められるのに対して、国内FX口座は、一律20%となってる点です。経費をある程度算出できるのであれば、海外FX口座の方が、税金が安くなる事があります。
また、海外FXには高いレバレッジやゼロカットがあります。さらに、ボーナスという制度を採用している業者も多いです。これらを利用することで、少ない資金からでも低リスクで大きい取引ができます。
レバレッジの違い
FXはレバレッジを利用することで、実際の資金に対して何倍もの金額で取引が行えます。ハイレバレッジを利用して借金を背負ってしまったという話を聞いたことがあるでしょう。レバレッジを利用すると大きな取引ができる反面、リスクも大きくなるのです。
しかし、レバレッジを適切に利用することで有利に稼ぐこともできます。FX投資では、レバレッジをうまく利用することがとても大切です。そして、そのレバレッジが国内FXと海外FXの大きな違いの一つでもあります。
小資金の場合
海外FXの最大レバレッジは、100倍以上もありとても高いのが特徴です。高いレバレッジでの取引は当然リスクもありますが、少ない資金で大きい取引を行えるのはとても魅力的です。
それに対して、 国内FXの最大レバレッジは25倍と低くなっています。資金が少ない場合は、25倍のレバレッジでは満足に取引を行うことができません。資金が少ない場合は、海外FXが無難と言えます。
100万円以上の資金がある場合
資金が増えるほど、高いレバレッジでの取引はリスクが大きくなっていきます。
国内FXでは最大レバレッジが25倍と低いです。そのため、資金が多い場合の国内FXは低リスクな取引が行えますが、これに関しては言えば、ロット数を調整すれば、海外口座でも、低リスクな取引は可能です。
結局のところ海外FXでも、多い資金に対して、国内FXと同程度のレバレッジ又はロット数を調整して取引を行うことが可能です。そのため、100万円以上の資金がある場合はどちらの口座を利用しても十分な取引が行えますが、損失をしてしまうと、同じ量のロット数が、国内FXの方が、ロットを張れなくなるので、海外FXの方が優劣的には上かと思います。
スプレッドの違い
スプレッドとは、FX取引で発生するコストのことです。
FXでは買値と売値に差額が発生します。この差額がスプレッドとして取引のたびに支払うコストで、実質的な手数料のようなものです。スプレッドは取引のたびに発生するため、取引を重ねるほどコストが増えていきます。そのため、スプレッドが狭いほど総合的なコストは減り、トレーダーにとって有利です。
スプレッドにも国内FXと海外FXで大きな差があり、口座を選ぶ際の重要な要素の一つです。
国内FXでは、スプレッドが狭く設定されています。反対に、海外FXのスプレッドは広いです。そのため、スプレッドに関しては国内FXが秀でていると言えるでしょう。しかし、スプレッドの広さに関しては、後述の取引環境が密接に関係してきます。そのため、取引環境とあわせて検討する必要があります。
信頼性のおける取引環境
FXの取引環境には主にDD方式(ディーリングデスク方式)とNDD方式(ノンディーリングデスク方式)の2種類が存在します。これも、国内FXと海外FXの大きな違いの一つです。
取引環境が不透明な場合は、トレーダーに対して不利な操作をされる可能性があります。取引環境がクリアであれば信頼性のおける環境と言えるでしょう。安全性のために、取引環境を重視するトレーダーも多くいます。
DD方式(ディーリングデスク方式)
DD方式とは、FX業者を通してトレーダーの注文を市場へ流す方式です。この方式ではスプレッドが狭くなります。
こちらの方式を採用しているのは国内FXです。この方式では、トレーダーの取引にFX業者が介入するため、注文を操作されてしまう危険性(ノミ行為)があります。そのため、DD方式を採用している国内FXは信頼性の低い環境と言えるでしょう。
NDD方式(ノンディーリングデスク方式)
NDD方式とは、トレーダーの注文をそのまま市場へ流す方式です。この方式ではスプレッドが広くなります。
こちらの方式を採用しているのは海外FXです。この方式では、トレーダーの注文がそのまま市場へ流れていくため、取引環境が非常にクリアと言えます。そのため、NDD方式を採用している海外FXは信頼性の高い環境と言えるでしょう。
追証とゼロカット
FX取引を行う上で、追証とゼロカットはとても大切な要素です。
追証とは、口座残高では補えない含み損が出てしまった場合に、追加入金することで損失確定を回避するシステムのことです。このシステムでは口座残高の不足分も全て損失となってしまいます。そのため、追証を採用している口座では借金を背負ってしまうリスクがあるのです。
反対に、ゼロカットというシステムでは、口座残高を上回る損失を業者が負担してくれます。
借金を背負うリスクもないため、ハイレバレッジでのトレードも積極的に行えるのです。
国内FXでは追証を採用しており、海外FXではゼロカットが採用されています。追証はトレーダーにとってのメリットがないため、海外FXを行うトレーダーが多い理由の一つです。
まとめ
国内FXと海外FXの特徴をお分かりいただけたでしょうか。
国内FXではレバレッジの低さや追証システムがあるため、少ない資金での取引には向いていません。また、不透明な取引環境もデメリットの一つです。しかし、スプレッドの狭さや税金の少なさなどの観点から、資金が多いほど国内FXが有利に見られがちですが、一概にそうとも言い切れません。
反対に海外FXでは、高いレバレッジやゼロカットシステムを利用して、少ない資金からでも取引を行うことができます。取引環境もクリアで安心です。しかし、スプレッドの広さや税金の高さから資金が増えるほど不利になってしまう面も少なからずありますが、税金の件に関しては、経費が認めれらる為、一概に高いとも言い難い状況です。
快適なFX取引をしていくために、口座選びはとても大切です。自分の資金と相談し、適切な口座を選びましょう。
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