海外FX業者のXM(エックスエム)とアキシオリーは、どちらもスプレッドが非常に狭いタイプの口座を提供しています。XMはゼロ口座、アキシオリーはナノスプレッド口座、という名称です。
実質スプレッドはどのくらいなのか、取引手数料に差はあるのか、取引対応商品や取引プラットフォームまで、気になる部分は少なくありません。
そこで今回は、XMのゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座のスペックやメリット・デメリットを徹底的に比較しました。
XMのゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座が気になる人は、最後まで読んでいただくことで比較した結果の優位性を知ることができます。
- XM(エックスエム)のゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座のスペック一覧表
- XM(エックスエム)のゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座を比較してどっちがおすすめ?
- XM(エックスエム)のゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座を18の項目で徹底比較
- ゼロ口座とナノスプレッド口座の最大レバレッジの差は100倍
- ゼロ口座よりもナノスプレッド口座のほうが取引手数料は低い
- ゼロ口座もナノスプレッド口座もデモ口座の開設は可能
- 口座通貨の選択肢は両社に差はない
- 実際のスプレッドはゼロ口座もナノスプレッド口座も異なる
- 両社ともにゼロカット対応で不測の事態でも安心
- ロスカット水準は証拠金維持率20%で共通
- 最低取引数量は0.01ロット=1,000通貨
- 最大注文ロット数は圧倒的にナノスプレッド口座が高い
- 取引通貨単位は100,000通貨で共通
- 最大保有ポジションはナノスプレッド口座の無制限が凄い
- 取引対応商品はナノスプレッド口座のほうが幅広い選択肢
- 取引プラットフォームはMT5とcTraderのどっちを選ぶべきか
- EAの利用は両社ともに特別制限は設けていない
- 取引方式は共通のECN方式で透明度&約定率が高い
- ゼロ口座の口座開設ボーナスと不定期開催のナノスプレッド口座の入金ボーナス
- 最低入金額と入金手数料を比較
- 【まとめ】XM(エックスエム)のゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座を比較した結果
XM(エックスエム)のゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座のスペック一覧表
XMのゼロ口座 | アキシオリーのナノスプレッド口座 | |
最大レバレッジ | 500倍 | 400倍 |
取引手数料 | 往復$10 | 往復$6 |
デモ口座の開設 | 可能 | 可能 |
口座通貨 | USD,EUR,JPY | USD,EUR,JPY |
スプレッド | 最小0pips | 最小0pips |
ゼロカット | 対応 | 対応 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20% | 証拠金維持率20% |
最低取引数量 | 0.01lot | 0.01lot |
最大注文ロット数 | 50 | 1,000 |
取引単位 | 100,000 | 100,000 |
最大保有ポジション | 200 | 制限なし |
取引対応商品 | FX 貴金属CFD | FX 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD |
取引プラットフォーム | MT4,MT5 | MT4,cTrader |
EAの利用 | 可能 | 可能 |
両建て | 可能 | 可能 |
取引方式 | ECN方式 | ECN方式 |
ボーナスの受け取り | 口座開設ボーナス | 不定期開催 |
最低入金額 | 10,000円 | 5,000円 |
XM(エックスエム)のゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座を比較してどっちがおすすめ?
急ぎの人にさっそくXMのゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座のスペックを比較した結果を先に説明します。
結論として、一方の海外FX業者を選べば間違いないということはありませんでした。XMのゼロ口座が優れている部分もあればアキシオリーのナノスプレッド口座が優れている部分もあるという意味です。
そのことを踏まえたうえで、XMのゼロ口座に向いている人とアキシオリーのナノスプレッド口座に向いている人を表に示しておきましたので参考にしてください。
XMのゼロ口座が向いている人 | アキシオリーのナノスプレッド口座が向いている人 |
レバレッジは少しでも高いほうが良い口座開設ボーナスを受け取りたいMT5で取引したい入金手数料は支払いたくない | 取引手数料は低いほうが良い複数の金融商品を取引したいcTraderに興味がある不定期でも入金ボーナスが欲しい最低入金額は少しでも低いほうが良い |
XM(エックスエム)のゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座を18の項目で徹底比較
ここからはXMのゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座のスペック18の項目に分けて詳しく解説していきます。
向いている人だけでは見えてこなかった細かい部分まで解説していますので、よりXMのゼロ口座とアキシオリーのナノスプレッド口座を比較した結果を知りたい人は必見です。
- ゼロ口座とナノスプレッド口座の最大レバレッジの差は100倍
- ゼロ口座よりもナノスプレッド口座のほうが取引手数料は低い
- ゼロ口座もナノスプレッド口座もデモ口座の開設は可能
- 口座通貨の選択肢は両社に差はない
- 実際のスプレッドはゼロ口座もナノスプレッド口座も異なる
- 両社ともにゼロカット対応で不測の事態でも安心
- ロスカット水準は証拠金維持率20%で共通
- 最低取引数量は0.01ロット=1,000通貨
- 最大注文ロット数は圧倒的にナノスプレッド口座が高い
- 取引通貨単位は100,000通貨で共通
- 最大保有ポジションはナノスプレッド口座の無制限が凄い
- 取引対応商品はナノスプレッド口座のほうが幅広い選択肢
- 取引プラットフォームはMT5とcTraderのどっちを選ぶべきか
- EAの利用は両社ともに特別制限は設けていない
- 取引方式は共通のECN方式で透明度&約定率が高い
- ゼロ口座の口座開設ボーナスと不定期開催のナノスプレッド口座の入金ボーナス
- 最低入金額と入金手数料を比較
それでは各スペックの詳細について解説していきましょう。
ゼロ口座とナノスプレッド口座の最大レバレッジの差は100倍
XMのゼロ口座の最大レバレッジは500倍、アキシオリーのナノスプレッド口座の最大レバレッジは400倍です。
単純に最大レバレッジのみ比較した場合、XMのゼロ口座のほうがより高いレバレッジで取引可能です。
ただし、XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座も常に最大レバレッジで運用できるわけではありません。
具体的には証拠金残高によって最大レバレッジの制限が発生します。常に最大レバレッジで取引したい場合は証拠金残高に注意する必要があります。
- XMのゼロ口座の証拠金残高による最大レバレッジ
$100-$20,000 | 500倍 |
$20,001-$100,000 | 200倍 |
$100,001以上 | 100倍 |
- アキシオリーのナノスプレッド口座の証拠金残高による最大レバレッジ
$100,000 | 400 |
$100,001-$200,000 | 300倍 |
$200,001以上 | 200倍 |
証拠金残高が少ないときはXMのゼロ口座の最大レバレッジ500倍が活きますが、証拠金残高が増えるとアキシオリーのナノスプレッド口座のほうが最大レバレッジは高いです。
大金でハイレバレッジ取引をしたい場合はアキシオリーのナノスプレッド口座、少額資金でハイレバレッジ取引をしたい場合はXMのゼロ口座と使い分けるべきでしょう。
ゼロ口座よりもナノスプレッド口座のほうが取引手数料は低い
XMのゼロ口座は往復取引手数料$10、対してアキシオリーのナノスプレッド口座は往復取引手数料$6、約2倍近く取引手数料に差があります。
取引手数料は取引回数が増えれば増えるほどコストが嵩むため、なるべく取引手数料の低い海外FX業者を選ぶほうがお得に取引できます。
また、ゼロ口座やナノスプレッド口座のようなノースプレッド口座を選ぶトレーダーはスキャルピングトレードを好む場合もあります。
スキャルピングは短時間で何度も売買を繰り返す性質上、取引手数料が高いと利益につなぐことができません。
結論として、取引手数料の面ではアキシオリーのナノスプレッド口座を選ぶほうが間違いなく取引コストを減らせます。
ゼロ口座もナノスプレッド口座もデモ口座の開設は可能
XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座もデモ口座を開設できます。
デモ口座を開設すればデモトレードが行え、リアルマネーを使わなくてもXMのゼロ口座やアキシオリーのナノスプレッド口座の取引環境を体験できます。
また、両社ともにデモ口座の開設は無料。一切コストを払わず体験できるので取引環境を比較したい場合は両社ともにデモ口座の開設をするべきでしょう。
口座通貨の選択肢は両社に差はない
XMもアキシオリーも口座通貨は、USD,EUR,JPYの3種類です。
他の口座通貨は対応しておらず、トレーダーは自由に口座通貨を選べます。
日本人トレーダーの場合は、JPY(日本円)を選ぶことをおすすめします。
入出金や証拠金管理等、JPYのほうが日本人には馴染みがあり、あらゆる面で計算もしやすいです。
実際のスプレッドはゼロ口座もナノスプレッド口座も異なる
XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座もスプレッドは最小0pipsです。
しかし、あくまで最小0pipsという設定であり、現実的に比較するためには平均スプレッドを参考にするべきです。
ここでは人気の高い主要4通貨ペアの平均スプレッドを表に示してみました。また()内は取引手数料を加味した実質取引手数料です。
ゼロ口座 | ナノスプレッド口座 | |
EUR/USD | 平均0.1pips(実質1.1pips) | 平均0.2pips(実質0.8pips) |
USD/JPY | 平均0.1pips(実質1.1pips) | 平均0.2pips(実質0.8pips) |
EUR/JPY | 平均0.6pips(実質1.6pips) | 平均0.4pips(実質1.0pips) |
GBP/USD | 平均0.4pips(実質1.4pips) | 平均0.5pips(実質1.1pips) |
XMのゼロ口座のほうが4通貨ペア中3通貨ペアの平均スプレッドが低くなりました。
もちろん平均スプレッドなので常に上記のとおりになるわけではなく、相場状況に応じて実際のスプレッドを確認しなければなりません。
また、平均スプレッドがXMのゼロ口座のほうが低くても取引手数料を加味するとアキシオリーのナノスプレッド口座のほうが取引コストは低いです。
両社ともにゼロカット対応で不測の事態でも安心
XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座もゼロカット対応です。
ゼロカットに対応しているということは、最悪の場合でも口座に入金した金額以上の損失は発生しません。
なんらかの理由で追加入金を求められたり借金を背負ったりすることはないので、両社ともに安心して取引ができる環境です。
ロスカット水準は証拠金維持率20%で共通
ロスカット水準はXMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座も証拠金維持率20%を下回ると執行されます。
仮にロスカットが執行されなかった場合でもゼロカットが執行されるため、一時的に口座残高はマイナス表記になっても一定時間経過で0円になります。
ロスカット水準20%という数字は海外FX業者では一般的。XMもアキシオリーも平均的なロスカット水準に設定しているということです。
最低取引数量は0.01ロット=1,000通貨
XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座も最低取引手数料は0.01ロット、1,000通貨で取引可能です。
1,000通貨は100pips値動きすれば±1,000円の損益(取引コストを除く)。
トレードに慣れていなかったり少額トレーダーだったり取引環境を知りたかったり、1,000通貨で取引するメリットもあります。
デモ口座では信用できないという人は、XMやアキシオリーの各口座で1,000通貨トレードをして体験してみてください。
最大注文ロット数は圧倒的にナノスプレッド口座が高い
最大注文ロット数はXMのゼロ口座50に対してアキシオリーのナノスプレッド口座は1000です。
最大注文ロット数は20倍の差があり、注文ロット数が多いトレーダーはアキシオリーのナノスプレッド口座がおすすめです。
逆に少額資金で最大注文ロット数はそこまで増えない場合、XMのゼロ口座でも充分と感じるでしょう。
自身の資金量やトレードスタイルを考えてXMのゼロ口座が向いているのかアキシオリーのナノスプレッド口座が向いているのか検討してください。
取引通貨単位は100,000通貨で共通
取引通貨単位は両社共通で1ロット=100,000通貨です。
100,000通貨で取引した場合、±100pipsで10万円の損益(取引コストを除く)。
海外FX業者の多くが1ロットの単位を100,000通貨に設定しており、XMやアキシオリーのスタンダード口座でも100,000通貨に設定されています。
また、先に説明したとおり最小取引単位は1,000通貨。少額トレーダーでも問題ありません。
最大保有ポジションはナノスプレッド口座の無制限が凄い
最大保有ポジションはXMのゼロ口座は200に対してアキシオリーのナノスプレッド口座は無制限です。
アキシオリーのナノスプレッド口座であれば保有ポジションに制限がないので、どれだけでも好きにポジションを保有できます。
とはいえ、相当の資金量や大口トレーダーでなければ無制限の凄さを体験することは難しいでしょう。
XMのゼロ口座の最大保有ポジション200もあれば大半のトレーダーは困ることがありません。
取引対応商品はナノスプレッド口座のほうが幅広い選択肢
XMのゼロ口座 | アキシオリーのナノスプレッド口座 |
FX 貴金属CFD | FX 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD |
取引対応商品はアキシオリーのナノスプレッド口座のほうが多いです。
FXの通貨ペア数は両社ともに約60種類前後採用していますが、アキシオリーナノスプレッド口座は株式CFD、株価指数CFD,エネルギーCFDを採用しています。
原油に興味があったり日経平均株価を取引したかったりする場合は、アキシオリーナノスプレッド口座を選ぶようにしましょう。
取引プラットフォームはMT5とcTraderのどっちを選ぶべきか
取引プラットフォームは共通してMT4を利用できます。MT4は世界中のトレーダーが利用する取引プラットフォームで圧倒的シェアを誇ります。
それではXMnのゼロ口座のMT5とアキシオリーナノスプレッド口座のcTrader、どっちを選ぶべきでしょうか。
基本的にトレーダーの好みで選んで問題ないですが、取引方式でECN方式(ゼロ口座もナノスプレッド口座もECN方式)を採用している場合はcTraderに利点があります。
実は、cTraderはECN方式に特化した取引プラットフォーム。透明性が高く約定スピードがあり、マーケット直結ゆえに取引板まで確認できます。
一方、MT4やMT5は完全にECN方式に適応しているわけではなく、ECNに似た環境で提供する取引プラットフォームです。
STP方式を採用している口座はともかくECN方式を採用している口座であれば間違いなくcTraderにメリットがあります。
そのためアキシオリーナノスプレッド口座でcTraderを取引プラットフォームとして利用するほうがおすすめできます。
EAの利用は両社ともに特別制限は設けていない
EAの利用はXMもアキシオリーも制限がありません。
最近はEAを活用したトレーダーも増えてきているので安心して使えます。
ただし、アキシオリーの取引プラットフォームのcTraderはEAに向いていません。
まだまだMT4やMT5のように優れた自動売買プログラムやインジケータはなく、自動売買を主体に取引するトレーダーは第一候補にMT4を利用するべきでしょう。
取引方式は共通のECN方式で透明度&約定率が高い
XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座も取引方式はECN方式です。
ECN方式はブローカーや銀行に直結する取引システム。ディーラーや業者が価格を操作することは不可能で現存する取引方式で最も透明性が高いです。
また、マーケットに直結する取引システムなので約定率が高く、スキャルピングトレードでもスムーズに約定します。
ゼロ口座の口座開設ボーナスと不定期開催のナノスプレッド口座の入金ボーナス
XMのゼロ口座は口座開設ボーナスを受け取れます。
しかし、入金ボーナスやXMロイヤリティプログラムに参加することができず、最初に口座開設したときしかボーナスを受け取れません。
一方、アキシオリーのナノスプレッド口座は口座開設ボーナスがなく、常時開催しているような入金ボーナスもありません。
ただし、アキシオリーは不定期で入金ボーナスを開催します。その際にナノスプレッド口座が含まれていることもあり、証拠金を増やせる場合があります。
結論としては、ゼロ口座の口座開設ボーナスを受け取り、アキシオリーの不定期開催の入金ボーナスを受け取るためにナノスプレッド口座も開設しておけばお得にボーナスを活用できます。
最低入金額と入金手数料を比較
XMのゼロ口座の最低入金額は10,000円、アキシオリーのナノスプレッド口座の最低入金額は5,000円です。
5,000円の差は結構大きく、少額トレーダーであればアキシオリーのナノスプレッドのほうが使いやすいですし、ロスカット回避のために入金したい場合も同じです。
最低入金額は低ければ低いほど使いやすいため、最低入金額だけで比較するとアキシオリーのナノスプレッド口座がおすすめです。
ただし、アキシオリーは20,000円以下の入金に対しては1,000円の手数料を支払わなければなりません。
仮に最低入金額の5,000円で入金をした場合、入金手数料の1,000円は非常に損です。
一方、XMは入金手数料無料ですから少額入金でも高額入金でも手数料の心配は無用。
常に20,000円以上の入金をする場合はアキシオリーのナノスプレッド口座でも構いませんが、それ以下の入金額の場合はXMのゼロ口座のほうが手数料は発生せずお得です。
【まとめ】XM(エックスエム)のゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座を比較した結果
結論として、XMのゼロ口座もアキシオリーのナノスプレッド口座も大手海外FX業者だけあり優れた部分が多くありました。
しかし、完全にどっちの業者が優れているというわけではなく、比較する部分によって優劣は異なりました。
全体的にはアキシオリーのナノスプレッド口座のほうが使いやすく思いますが、口座開設ボーナスを筆頭にまだXMの口座を開設していない人はXMのゼロ口座を検討するのも悪くないでしょう。
一長一短の部分もあるので、可能であれば両社の口座を開設して上手に活用することをおすすめします。
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